山に行きたい

山のこととか、普段のこと。

ガラガラの至仏山に登ってきた

9月22日、至仏山に登ってきた。
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2019年に尾瀬ヶ原からみた至仏山

 

回復の予報は出ていたけれど、前夜は雨。

朝は上がっていたものの、小雨が2度ほど落ちてきた。

至仏山は蛇紋岩という滑りやすい石が特徴で、雨は特に滑るらしい。

 

祝前日の金曜日とあって、朝戸倉をでたバスは、結構人が乗っていた。

2人席を一人で使っている人もいたので、満席とまではいかない程度。

さすがに人が多いな、と思いつつ、鳩待峠で身支度をする。

バス停にも簡易トイレがあるけれど、鳩待峠のトイレの方が広くて使いやすい。売店の裏にある。

鳩山山荘は改装中と聞いていたけれど、なんと解体されていた。建替えとは思わなかった。

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ゆっくり準備して、いざ。

2019年以来、4年ぶりの至仏山チャレンジ。

 

バスに乗って気付いたが、ストックを忘れた。

まあ、旦那の一本借りてもいい。

ストックに頼れないぶん、慎重に歩けばいい。

 

4年前の記憶なんて曖昧で、特に苦労した記憶もなく、子至仏山まで登れたのだから、そこまではなんとかなるだろうと思っていた。

 

すぐに着くと思っていたオヤマ沢田代が遠い。

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草紅葉の始まったオヤマ沢田代。4年前にはなかった鹿柵に囲まれていた…。

 

私は膝が弱い。

階段をどかどか降りると、膝を痛める。

帰りの体力考えずにガツガツ登ると、下りる時に辛くなる。

 

なるべくゆっくり登って、痛みを出さずに、ゆっくりと自力で下山することが今回の目標だ。

 

もちろん登頂したい。

しかし前夜の雨で、濡れた蛇紋岩がどれほど滑るのかわからない。

状況によっては、途中撤退もありうる、と考えつつ、登る。

時折小雨がパラつくので、ザックカバーをかける。

今回マムートの防水ハットを持ってきた。

買っておいて一度も使っていなかったのが、今回とても役に立った。

カッパを着るまでもない小雨に丁度いい。

雨もオヤマ沢田代あたりで上がった。

 

前方に四人組のおじさま達がいる。

ちょっと抜かすと、後ろが気になって仕方がなかったので、小休止で抜いてもらう。

歩くペースが同じくらいなので、近くにいるとプレッシャーになる。

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至仏山の手前に眺めの良い休憩ポイント。
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尾瀬ヶ原一望。雲あるけどね〜。

 

至仏山まで、結構長かった。

至仏山から至仏山山頂まで、コースタイムでは45分。

前回体調不良で撤退をしたこの場所から。

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あの頂きへ!

 

と思ったら、なんだか様子がおかしい。

山頂、巻いてる?

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なんだこの岩!

ってここ岩全部蛇紋岩じゃねーか?!

ひー。

で、ここを登ったら。

えー?!本当の山頂が見えた…。

めっちゃがっかりした!

 

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いやでも間違いなく山頂碑が見えるし、先行のおじさま達もいる。

 

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とうとう本当の山頂に。

なんて立派な山頂碑なんだ!感動〜!!

っか、こんなでかいもの、よく運んだよ…。

すごすぎる。
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山の鼻から登ってきた方は、「沢登りみたいだった。ツルツルですよ〜!」と。

朝小雨だったから、山の鼻から登ってきた方、少なかったですね…。

私達の前後で鳩待峠から登ってきたのが、4組くらいで、山の鼻から登ってきた1組、どっちからかわからないけど、私達より先に山頂から下りてきたのか2.3組。

うちら合わせても、10組くらいだったんじゃないかなぁ。

こんなにガラガラの日もあるんだ!

さっきあんなにバスに乗ってた人達はどこへ??みんな至仏山じゃなくて尾瀬ヶ原か。明日の方がお天気良い予報だったもんね…。

気がつけば山頂独り占め!!

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山頂ランチはおにぎりが嬉しいよねー。

 

下山で気を抜いた旦那がちょっと滑ってました…。

 

下りも慎重に…。

階段が多いので気を抜かずに…。

ってほんとに、帰り長いなぁ。

ダラダラした長い道、飽きちゃうんだよね。

所々で写真を撮って小休止。f:id:oasismt:20230929190144j:image

山頂直下はドウダンツツジの仲間が紅葉していてキレイだった。

標高高いから紅葉早いんだね!

 

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ツリガネニンジン…かなぁ?葉っぱがとんがってるけど…。
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ジョウエツキバナノコマノツメかな?

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至仏山の山頂はさっき登ったからいいかな…と言っても、たいして巻けないんだけど。
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延々続く階段…。

ベンチでゼリー飲んでたら、黒っぽい鳥が旋回を始めてドキドキした。ゼリー狙ってんじゃないかって…トンビじゃないんだってば。

ホシガラスだったかもしれないな。

翼を畳んで急降下するのがカッコよかった!

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オヤマ沢田代を抜けて、笹の中を通り抜けると、あとはひたすら退屈な下り…。

どっちかというと、岩ゴロゴロの方が、階段より好きかも…。登るのも、下るのも。

 

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赤いニョロニョロなんだこれ!と思ったら、毒があるらしい。カエンタケ。触ってもダメだとか。基本的にあちこち触ったりしないけど、触らなくて良かった…。
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アザミっぽい。

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あー、お花の名前、全然わかんない!

 

休憩込みで7時間かかったけど、無事に下山出来ました!

トイレでタイツを脱ぐと、ホッとする〜。

ある本だとコースタイム4時間40分ですが…。

これが私の実力ってことで。

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楽しみにしていた花豆ソフトクリーム。

600円。

旦那は生ビール800円と牛肉コロッケ400円。

 

帰りは乗り合いタクシーになった。バスでもタクシーでも料金は一緒。

荷物後ろに乗せてくれたので、ある意味バスより楽チン。

2019年には980円だったけど、2023年は1,000円でした。若干の値上げ。キリが良くていいんじゃないかな。

 

 

とにかく無事に下山出来たことが嬉しかった。

もちろん登頂出来たことも。

旦那は転んだけど。

お天気はイマイチだったけど、心配したほどでなかったし、空いていて歩きやすかった。

 

うっかりほんとの山頂行きそびれたり、せっかくの見所を逃したりってこともなく、取りこぼしなく計画通りの山行きが出来たことも良かった。

大満足です。

膝が痛くて泣いたり、水分不足で準備不足を痛感したり、エネルギー切れで大ブレーキかかったり…失敗には事欠かない…。ので、下山終わるまで気を抜けないのデス。

 

次の山行きにも楽しめるように、頑張ろう〜!